バーム(レモンバーム)

“バーム”(Balm)は、しばしば「レモンバーム」「メリッサ」(Lemon Balm、学名:Melissa officinalis)とも呼ばれ、ミント科に属するハーブです。レモンバームはそのレモンのような香りから名前がつけられています。主にヨーロッパ地域で広く育てられており、中世のモンクたち、特にヒルデガルド・フォン・ビンゲンなどによってその医療的利用が記述されています。

ケルト文化におけるバーム

  • 心の平和と喜び:バームは、心を喜ばせ、精神を安らげるハーブとされていました。ケルト文化において自然と植物には霊的な要素が重要視されていたため、植物が持つ癒しや安らぎの力は非常に価値がありました。
  • 健康:物理的な健康面でもバームは利用されており、さまざまな薬草療法やリメディに使われていました。これは、風邪の症状を和らげたり、消化を助けたりするのに有用でした。
  • 魔法や宗教:多くのハーブと同様に、バームもまた宗教的な儀式や魔法的な実践に利用されていました。愛や友情、平和を促進する魔法に使われ、また神聖なスペースを浄化するためにも用いられました。
  • ビューティー:ケルトの女性たちはしばしばバームをスキンケアに使用しました。バームは、その抗酸化作用で知られており、肌を健康で若々しく保つのに役立ちます。

バームやその他のハーブは、ケルト文化だけでなく、中世ヨーロッパ全般で広く利用されていました。これらは、食物、薬、宗教的な儀式など、日々の生活のあらゆる側面に影響を与えていました。

バームのおまじないと魔法

  1. 愛と引き寄せ バームは愛を引き寄せるハーブとして利用されました。愛を引き寄せるおまじないや儀式では、バームを愛のポーションや魅力のバッグに加えたり、または愛を呼び寄せるためのリースに組み込んだりすることがありました。
  2. 精神的な保護 バームは邪気を払うハーブとされ、家の四隅やドア、窓に飾ることで、邪気や悪霊を遠ざけ、家を守ると信じられていました。また、バームの袋を携帯することで、個人を負のエネルギーから守るともされました。
  3. 夢の魔法 バームの葉を枕の下に置くと、美しい夢を見ることができ、悪夢を遠ざけることができると信じられていました。これは特に精神の安定と、安らかな眠りを求める際の実践として用いられました。
  4. 占いと予知 いくつかの文化では、バームは予知の力を強化するハーブとされていました。占い師や予知者は、インスピレーションを高め、霊的なメッセージを受け取る能力を高めるためにバームを利用することがありました。
  5. 癒しと浄化 バームのスプレーを作って空間を浄化したり、癒しのリチュアルに用いたりすることもありました。その香りがスペースのエネルギーをクリアにし、ポジティブなバイブをもたらすと信じられていました。

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